七草粥習慣は、脾胃を休ませ、滞りを解消します
この時期にこれを食べるという日本の習慣のなかには、その季節に適した養生のためのものに商売のアイデアを入れたもの、単に縁起ものとしての食べ物がありますが、1月7日に食べる七草粥は、養生の理にとてもかなっています。
その役割は、勿論、お正月に御馳走を食べて疲れた胃を労わることですが次のような役割に分けられます。
その1,食積を減らし(消化・吸収・運搬・排泄まで行かず胃腸に「停滞」している状態を解消する)痰湿を減らす。
その2,肺・脾を整え、肝気が通れる余白を作る。
その3,冬にこもった虚熱を鎮静する(冷えや消耗で体の潤い・血・エネルギーが不足した結果、中からじわっと出てくる熱感のこと。潤い不足によって生じた熱が、閉じた季節の中で行き場を失った状態。)
春に向けての準備です。春は肝が活発になります。七草粥は、その前段階として脾胃と気の流れを整える養生食になります。七草の性質は多くが涼性や平性で、身体を温めるものではありません。それが、前述した冬にこもった虚熱を外に排出することにもなります。ややこしいですか?臓器に作用するのも脾・胃・肺が中心です。これは、春になっていない前の肝は、刺激しない方がいいからです。まだ目覚めていないのに無理やり活発にさせないという考え方です。こじつけに思いますか?感覚でいうと旬ではない食物を食べると調子を崩すことはありませんか?
七草が良いとされるのは、強く冷やさない、でも余分な熱を鎮める、胃腸を整え、巡りを回復するからです。
冷え体質の人は、生姜のすりおろしを加え温めつつ召し上がるのが、味ともどもにもいいでしょう。
虚熱の実熱の違い
ここで注意したいのが虚熱と実熱の違いです。
虚熱は、体の潤いや血が不足したために、相対的に熱が目立って感じられる状態です。特に夕方からほてるけど冷えやすく冷やすことで解消しません。潤すことが必要になってきます。
実熱は、炎症や過剰な熱が体内にこもり、実際に熱が強くなっている状態です。冷やすことで解消します。

七草でなくてもいい、すずなとすずしろでお粥やお漬物に
七草はパックで売られていますが、スーパーで入手出来る時期は限られています。比較的入手しやすいのが、大根の葉と蕪の葉です、根とともに葉が付いてるのもあれば、葉っぱだけのものもありますね。

この2種類の葉であれば、漬物にしてからお粥にトッピングすると手軽で便利です。
漬物の作り方
材料は、ひとつまみ〜ふたつまみの粗塩、刻んだ昆布または昆布茶の粉、刻んだ唐辛子、好みで柚子の皮(スライス)です。
これらをビニール袋に入れ、軽くもんでから、空気を抜いてゆるく口を縛り、一晩冷蔵庫に置きます。
翌日、水分が多く出ていれば、袋の上から軽く絞って水分を捨てます。水分の量は塩の分量によって異なります。塩がやや多めであれば、この時点で食べられることもありますが、味がまだ浅い場合は、袋の口をきつく縛り直し、2日目以降、早めに食べ切るようにします。
どちらの葉も、ビタミンやミネラル、食物繊維を豊富に含んでおり、脾胃をいたわりながら巡りを助ける食材です。七草が手に入らない場合でも、十分にその役割を果たしてくれます。

七草粥アレンジ 筋トレ回復期用
効能さえ身体に合っていれば、二草粥でもいろいろアレンジしても楽しいです。次は、筋肉を付けるのではなく、気の停滞を解消するためのお粥をご提案します。たまたま鶏のささ身が無かったので生姜を入れた鶏ミンチにしました。分量は適宜。
材料
・炊いたお粥
・昆布だし汁
・塩 ひとつまみ
・七草でもいいし無いなら大根や小松菜など葉の刻んだもの
(以下肉だんご 合わせて作っておく)
・ミンチ
・塩
・白コショウ
・生姜すりおろし
・片栗粉
好みで全卵、胡麻、梅干しなど
昆布だしを取ってそのなかに草に茎部分を入れます。塩をひとつまみ
ある程度沸騰してきたら肉だんごを投入し
残りの葉を入れます。お好みで卵を垂らしても。お粥と混ぜます。



