迪化街の日曜の賑わいと生薬を巡る街歩きの記録

2日目と3日目の朝に散策した迪化街(油化街)。今回の台北旅の中で、私の期待値が最も高かったエリアです。この記事では、その迪化街での体験をレポートします。(その1.龍山寺と美味しい薬膳鍋そして台北旅その2.雙連朝市と中医クリニックで診察もあわせてご覧ください。)

レンガ造りの街並みが印象的な迪化街は、10年前の面影を残しつつも、驚くほど多くの店が増えていました。
昔から続く老舗の漢方薬局に加え、生薬や乾物を扱う専門店が軒を連ね、以前はほとんど見かけなかったカフェも増えています。

立ち寄ったカフェでは、店先で生演奏が行われていたり、モダンな雰囲気のお茶屋があったりと、街全体がとても多彩。
青空市場ではアクセサリーなどのポップアップショップも見られ、店ごとに個性があり、歩いているだけでも楽しいエリアでした。

もちろん、観光を意識した店構えや商品が増えた印象はあります。ただし、過度に媚びた雰囲気はなく、全体として品の良さが保たれています。
特に印象的だったのは、袋詰め商品やガラスケース越しの商品が増え、衛生面が大きく進化していたことです。

2015年頃の迪化街では、枸杞子(クコの実)や棗(ナツメ)がむき出しで山積みされ、その上でハエ取り器がくるくる回っている店もありました。大袋の商品が並ぶほかには、一部の生薬がそのまま盛られているだけ、いかにも問屋街らしい風景が強く印象に残っています。

そうした記憶があるだけに、今回感じた清潔感と整然とした売り場づくりは、時代の変化をはっきりと感じさせるものでした。
トルコ・イスタンブールのバザールでは、今も食材がむき出しで並ぶ光景が多く見られましたが、正直なところ、この迪化街の衛生意識は見習ってほしいと感じるほどです。(ケバブと鯖サンドの香りーイスタンブールの食旅 思い出その1からはこちら

迪化街は、南から北へとメインストリートが伸びていますが、通りを奥へ、つまり北側へ進むほど、価格がややリーズナブルになり、掘り出し物に出会える印象がありました。観光客向けの店が多いエリアから一歩離れることで、より生活に根ざした台北の姿が見えてくるのも、この街歩きの魅力だと思います。

台湾製を意識してまずは、補充のための買い物からしました。いつも炊飯するときに一緒に入れているのがハト麦なので、薏苡仁の袋詰めを買い、直ぐ無くなる枸杞子、レモングラス(檸檬草)を買いました。大袋の枸杞子は、「冷蔵庫に入れて保管してね。」と言われました。店が沢山あるので、いろいろ積極的にアドバイスしてくれるお店や品物の説明をしてくれる店で買うようにしました。

黄耆(おうぎ)

サムゲタンなど鍋物にも使える黄耆は、気を補う代表的な生薬です。有名なドリンク商品では、ユンケルに入っているようです。代表的な漢方薬に補中益気湯 (ほちゅうえっきとう)があります。熱がこもりやすい体質には向かないらしく、私が、そのような体質なので、注意が必要だと感じました。また黄耆を含む漢方薬の多くには甘草も配合されているため血圧の上昇やむくみが起こり、持病が悪化する恐れがあるため慎重な判断が必要です。

ピンクの玫瑰花

バラ科の可愛い玫瑰花、真っ赤の玫瑰花はあるのですが、買ったのはピンクです。効能に違いがあるらしいのですが、共通するのは、

疏肝解鬱(そかんかいうつ)気の巡りを良くし、イライラ・落ち込み・情緒不安定に◎
理気・活血月経前の張り、胸脇部の違和感、軽い瘀血傾向に
香りで心をゆるめる自律神経ケア、美容・情緒面のサポート

●真っ赤のマイマイカ→ 活血作用がやや強い 気滞+軽い瘀血向き 生理出血の多い人不向き
●ピンクのマイマイカ→ マイルド 長期利用にもいい。

四物湯

四物湯は、血虚を改善するための代表的漢方薬で、婦人科系の漢方のベースにもなっています。
当帰(とうき)主薬(君薬)血を補い、血行を促進する。
川芎(せんきゅう)補佐気・血の巡りを良くし、痛みを止める。
地黄(じおう)補益滋養強壮、血を補う力が非常に強い。
芍薬(しゃくやく)調和筋肉の緊張を緩め、血を貯蔵する。
一緒に旅した岩附さんが、早速この四物湯を飲まれていて、その様子がインスタグラムに紹介されています。こちら。

このようなキットは、一種類の生薬を何種類も買っていると金額も量も大変なのでとても助かります。

薄荷(はっか)

これは、買ったことがなかったので、ムズムズしがちな春に試してみたいです。

油化街で昼ご飯

ご飯屋さんも通りの中ほどに、いくつかあります。本格的な店構えの店から、屋台を発展させたような気軽な店までさまざまです。
昼ご飯は、そんな気軽な店で、魯肉飯を選びました。桑の実ジュースも注文しました。大きなペットボトルに入っていて少し凍っています。

暖かい国ならではのたっぷりのジュース。レモン汁も飲んでみたかったです。

油化街で朝ご飯

最終日、平日の朝、9時前頃の油化街の風景です。殆ど店は開いてませんが、通りの少し中ほど、コンビニで買い物はできますし、ご飯屋さんがいくつか開いています。カフェはまだです。


海老のスープの米粉麺を食べました。海老のすり身をくるんだ餃子のようなものとキャベツが少し入っていました。やや寒かったので、あったかさが身に沁みました。また店内から見えるレンガの建物がいい感じ。

このあたりの通りは、人気のご飯屋さんが並んでいます。

お店の場所です。

軽食に葱油餅(ツォンヨウピン ねぎ入りおやき)を道すがら食べました。ガイドブックにも紹介されています。甘辛ソースのようなソースとの絡みが絶妙でした。

旅の締めのデザートは豆花

私の帰国便は、昼2時ですが、午前11時には空港に着いていたいので、最終デザート豆花を食べられる場所を探しました。豆花の店は沢山あります。でも午前11時開店の店が多く、どこも準備中でしたが、台北駅から歩いて11分ぐらいの小さな商店街の場所に開いている豆花の感じのいい店を見つけました。
基本は3種類具材を選びます。これは岩附さんのハト麦と小豆とマンゴーの豆花。

これは、私の豆乳ベースのハト麦と亀ゼリーといももちだったかな。

冷たすぎず、いい塩梅の締めにふさわしいデザートで雰囲気も良き店で満足でした。

ちなみにこれは、2年前、寒かったベトナムのハノイで食べた暖かい餅スイーツです。ココナッツミルクにアーモンドやこの時も亀ゼリーを入れてもらいました。日本だとあんみつが相当するデザートになりますね。アジア共通のものを面白く感じます。ベトナムの食旅はこちら ベトナムご飯大好き 薬膳もビーガンもある

お土産はスーパーマーケットが穴場で掘り出しものあり

どの旅先でもスーパーマーケットに行くと発見があります。SNSでおすすめされていたこんにゃく玄米ロールもスーパーにありました。うまい棒を油抜きして固くしたみたいです。淡泊な味で一気に食べてしまいたくなる美味しさでした。


日本にはない帆立風味のほんだし。あの調味料のAJINOMOTOの商品でした。これもスーパーで。

スーパーには、ヌガーもパインケーキもありました。

中山から少し歩いた所にある神農生活に行く時間は、ありませんでした。日本で行くことにします。

もっと買っておけばよかったものは、このようなお茶のキットですね。これは朝市で買ったものです。つぶれないように空気を入れて持ち帰るためそんなに多く買えないなと思ったんですね。淡泊で健康的なお菓子も多く沢山買ったものの直ぐ無くなってしまいました。

紫雲膏を見つけた

たまたま入った薬局で、紫雲膏を見つけました。下の濃い赤紫の軟膏です。これは、ひび、あかぎれ、やけど 外傷、あせもなどに塗るものですが、上の明るい赤いのが日本の製薬会社のもので随分違います。違いは、台湾製の方は、下着に付くとなかなか色が落ちないことです。効能は、気分問題かもしれませんが、よく効くような気がしないでもないです。日本円で500円ぐらいなので、容量から、そんなに安くもないと感じました。

これで台湾台北の旅レポートは終わります。読んでいただきありがとうございました。漢方薬も切れたので応用して薬膳などに活かしていきます。

台湾行かれる方へ注意

付け足しとして注意喚起をさせていただきます。中国北京の旅と同じく、台湾の店の写真は、店の人がオッケーであってもLineに上げしばらくすると、多くの写真や動画が、閲覧不可となりました。これは、台湾の検閲ではありません。LINEは、日本向けサービスですが、LINE側(中国側インフラの影響を受ける領域)の自動フィルタリングによるものです。送信直後は見れるのに時間が経つと見れないもの、それが事後フィルタです。AIにより、政治、社会的に敏感なものかどうかチェックがあるからです。

閲覧不可にならなかったのは、観光地そのもの、個人だけが写っているものが主です。台湾は、中国にとって見せたくない場所で、日常の自由、商業活動のいいところが写るほど都合が悪いからと考えられます。香港もしかりだそうです。だからLINEで写真を共有したらすぐ保存が望ましいです。

過去ログ→台北旅その1. 龍山寺と美味しい薬膳鍋 台北旅その2.雙連朝市と中医クリニックで診察