フォーとブンチャーそして漢方料理にスイーツ

今年の1月の終わりに行ったベトナム、ハノイとホーチミンは、外れの無い食の旅でもあったので、忘れないうちに記録しておこうと思います。
ハノイには、1週間近くいましたが、その前の週は、28度ぐらいだったのに寒暖差が激しく16度から18度という寒さでした。こんなはずじゃなかった、しまったと思いました。服を買おうとしても地味過ぎる服しか見つからず、一枚だけ持ってきた綿セーターをずっと着ていました。ハノイの夜の屋台では、焚火の横でブンタンを食べて温まりました。道路で平気に焚火するんですね。鶏のスープに米の麺でリーズナブル価格で嬉しい限り。

フォー

下の写真、ブンチャー(ベトナム式つけ麺)が美味しいと評判のお店では、朝の11時になると店の前で肉を炭火で網焼きされていました。ザルに野菜、香草を大量に入れてくれて大量のライスヌードルとともに肉の入ったスープに入れて食べます。
ブンチャー

赤い葉っぱは紫蘇ですね。もやし、サラダ菜、パクチーその他、見た目より食べられてもたれないから不思議。どれを頼んだか記載された請求用紙もくれます。扉の無い店内とテラス席で食べるので寒い時期にすぐスープが冷めてしまいましたが、ライスヌードルにきちっと味わいがありながら淡泊な美味しさにとても満足でした。この日は、朝から雨がぱらついていて、寒くて、たまたま上着(レインコート用)に入っていた百均手袋をしていました。助かりました。寒暖差が不明、または激しい時期に行くときは、スカーフと手袋を鞄の隙間に入れておくと助かりますね!

Cháo 37 Trần Nhân Tông

漢方街ランオン通り

旧市街に漢方通りがあり、本格的な漢方薬局から生薬を売る店が両脇に並んでいます。売る気満々で店先にワゴンを出すような店はほぼなくどの店も品揃えは充実していました。台湾の台北の油化街よりこじんまりした感じで、元フランス領らしい名残が、アドレス案内のプレートで見てとれます。ベトナムは、暑い時期が長い国なので、薬草が元気に育ち、薬膳も浸透しています。
ランオン通り漢方街 Instagramより

ランオン通り
枸杞の実以外では、蓮の実を買いました。蓮の実は、米とともに炊飯します。栗よりも無味で、ほくほくしたゆり根のような感じで、下痢等に効能があるとされています。普通の炊飯にしてもあまり美味しい感じはしないので、味覚を優先するなら、お腹にきた風邪などに、お粥と相性が良いと思います。
旧市街内の有名な場所なのに観光客もほぼいなかったですし、Uberの声掛けが鬱陶しい以外は落ち着ける場所でした。

楽しいドンサン市場

どこの国へ行っても私が楽しみなのは市場です。ドンサン市場は、かつての大阪の船場センタービルのような場所でした。2階は服や靴が売られており、1階が、食メインになっていました。不思議な生薬、食薬も沢山盛られていました。

ドンサン市場

Đồng Xuân Market

写真は無いですが、干したけのこの存在を知りました。生薬としてむくみ改善、熱を冷まし、咳や痰を鎮める。コレステロールを下げる等の効能ありです。日本にも出汁用として販売されていますね。ここでは、ココナッツを買いました。細かく刻んでなくて粗めのスティック状態で売っていました。


日本ではお目に掛かれない豆が色々売ってましたね。

仏手

ここで売っているのは、仏様にお供えする仏手ですが、インド原産の果実で、生薬としても煎じられています。咳、痰、胃痛、脇腹痛に効能ありです。また精油としても使われているようです。

こちらで行商の方に4種類ほど、フルーツの味見をさせていただきました。ホテル滞在なので、ライチを二房買いました。
ドンサン市場建物の外にズラリと並んだフルーツが至近距離で売られていて、その食欲をそそる鮮やかさに感動しました。

ハノイのお洒落電源カフェはケーキも美味しく、甘味処は、種類が豊富

歩き疲れたら、お腹も携帯の電源も満たしてくれるカフェへ。
暖房されていて、作業する若い人で席が埋まっていました。居心地抜群で、チーズケーキももたれず、あっさりし過ぎず、ホットオレンジティーもたっぷりでした。そういえば、市場で、子供の背丈ぐらいのシナモンの枝を沢山売ってました。豊富に摂れるのでしょうか。だからティーにも惜しげなく入れてくれます。
ハノイの電源カフェ

The Little Plan café – Kế Hoạch Nhỏ café

奥まった路地から2階へ上がったカフェです。温まります。
このカフェからさほど遠くない所で、ベトナムのスイーツが売られていました。これは一瞬見て興奮しました。欧米の外国人観光客も興味津々で色々質問していました。しかし、とにかく寒い。
ベトナムスイーツ
上の手前の黒いゼリーは、多分亀ゼリーだと思うので、それを頼んだら冷たいスイーツとして作り始められたため、温かいのにして欲しいと頼んで、このココナッツミルクにお餅のようなものとアーモンドが入った温かいスイーツにしてもらいました。その時の寒がっていた私にパーフェクトな美味しさでした。

初挑戦したガ―タンに、よもぎが活躍していた

ハノイの薬膳料理ガ―タンを人気店で食べました。顔の付いた魚は食べられても顔の付いた鶏には馴染みが無い日本人には、ビジュアルがきついです。顔さえなければ。烏骨鶏は、滋養強壮の効能を持つ食薬です。肝と腎にアプローチ。貧血や不妊にも。

ガ―タン

このスープには、よもぎがたっぷり入っていました。それに小さいすだちのような果汁を絞り味付けして食べます。

Phở Gà Ta Tân Hạnh

この果汁の酸味とよもぎがなかなか合う感じです。よもぎは、身体を温め、生理痛にも効能があるため女性のための薬膳といえます。

ハノイ、美しい色どりのビーガン料理のお店

ゆっくり座って食事できるレストランは、たまたま歩いて雰囲気に惹かれたビーガンレストランに行きました。
ほうれん草をまぶした緑が美しいごはんや蓮根が入った根菜スープを素敵なお皿や盛り付けでいただきました。
ビーガンレストラン

Khách Sạn Việt Linh

因みにホテルの朝食はこんな感じのバイキングでした。手前は葉っぱにくるまれたご飯です。これと同じものを籠に入れた行商の方をよくみました。

ハノイ教会周辺

ハノイの最終日はハノイ教会に行きました。教会の前は、お土産物屋やいかにも観光客相手のお店が軒を連ねていましたが、どこかフランスっぽいロマンチックさが感じられる通りが素敵でした。

ハノイ教会周辺

ホーチミンの伝統薬博物館

ホーチミンに移動するとハノイの寒さとは打って代わり、強い日差しと夏の暖かさに癒されました。帰国するまでにどうしても行く予定にしていたのは薬草博物館でした。中心街からタクシーで15分ほどの所にあり、通り過ぎてしまうような門構えなのですが、建物の素晴らしさから映えスポットとして若者に人気で当日もそこかしこに三脚を立てている人達で賑わっていました。しかし、薬草の豊富な資料は圧巻で、実に素晴らしかったです。薬品会社さんの漢方資料館に行った時と同じような薬草や実をすりつぶす道具、煎じる器も沢山展示されていました。
ベトナム伝統医学博物館

ベトナム伝統薬博物館

映え写真撮影が右上に見えるでしょうか。そのため、こちらが純粋に写真を撮るのにも気を遣うことも。

ベンタイン(ビンタン)市場

ベトナム最大級のマーケットらしいのです。洋服や小物などを買うならここかもしれません。でも漢方や食薬は、ハノイのドンサン市場に比べるとうんと少ないです。セールスも激しい。ここでハノイで見つけられなかった蓮のお茶、ジャスミン茶、レモングラス、ココナッツコーヒー豆を買いました。店の人とのお喋りも楽しかったですよ。

ベンタン市場

ベンタイン市場

バインミー

ハノイでは屋台でバインミー(野菜や肉を挟んだサンドイッチ)をよく見ましたが、なんとなく食べる気にならなかったのでホーチミンのメコン川前のレストランで注文することにしました。
メコン川前のレストランでバインミーとココナッツジュース(Instagram)

日本人の味覚にとても合いますね。ココナッツジュースは、固形のココナッツのかけらやマスターシードの粒々も入っています。くるんと丸まった串が洒落ています。

バインミー

Runam

空港でもバインミーが売っていたので食べましたが、パクチーが苦手な人は除いてくれるようで助かりますね。

ハノイ・ホーチミン食の旅・その他のまとめ

日本人観光客が少なく、ハノイは、フランス人を多く見かけました。エステのマッサージは、ハノイでとても良い所を見つけ旅の疲れが取れました。ホーチミンのマッサージは外れてしまいましたが。
ホーチミンに行くと無印良品店があり、そこでベトナム料理の調味料を買うのもわかりやすくていいかもしれません。